イギリスのクリスマスシーズン到来
11月 いよいよクリスマスへの盛り上がりが始まります。ハロウィーンが終わり、11月に入り、そして、11月5日に英国で行われるガイ・フォークス(Guy Fawkes)の花火のお祝いが終わると、いよいよクリスマスの時期に向かって突入。クリスマスムードが一気に高まり、いきなり買い物客でイギリス中の街が賑やかになります。
最近は、インターネットで買い物もできるので便利になりましたが、なぜかこの時期からクリスマスまで、平日・週末に限らず、ショッピング客で街中は混み混み。
祖母との思い出の本
イギリスに住んでいる子供たちのために、クリスマスのプレゼントに、アマゾン・ジャパンで、日本語の本をさがしていたら、昔、私が祖母と一緒に読んだ本に出くわしました。
大橋 鎮子(おおはし しずこ)さんの『すてきなあなたに』
私が中学生の時、祖母と一緒に読んで楽しんだものです。
この本は、中学生だった私がなんとなく本屋で手にした本。読んでみたら、すごくセンスのある素敵なお話しがいっぱい。すぐに私の愛読書になりました。
『すてきなあなたに』大橋静子著 暮しの手帖社 |
『暮らしの手帖』の編集者だった大橋さん。そして、随筆家でもあり本が大好きな祖母のお気に入りの雑誌が『暮らしの手帖』。大橋さんの『すてきなあなたに』を祖母にも読んでもらって、ふたりでこの本の話をした楽しい思い出があります。
アマゾンでのこの本の紹介のページに、『何十年たった今でも楽しめる本』とコメントを書いていてあり、いまでも愛読者がいっぱいいるのがわかり、嬉しかったです。私が中学生の時に読んだ時には、同い年の友達には愛読書とお薦めするにはちょっと恥ずかしくて、この本の読書友達は祖母だけでした。今は、インターネットで、同じ本の読者のこともわかるので嬉しいですね。
イギリスのおばあちゃんと孫娘の共通の愛読書
日本での6年間の滞在を終え、イギリスで89歳のグランマ(Grandma)と同居することになった中学生の娘。70年以上の年齢差を超えて、祖母と孫娘の共通の趣味は読書。お互いに読んだ本を薦めたり、一緒に批評したりしています。孫からのお薦めは、『ハリーポッター』。グランマからは、J.D.サリンジャー(Salinger)の『麦畑でつかまえて(The Catcher in the Ray)』や『高慢と偏見(Pride and Prejudice)』などのジェーン・オースティン(Jane Austen)の小説。
時には、『世代を通し犬のイラストレーションから見る犬の本(Dogs in Books: A Celebration of Dog Illustration Through the Ages)』(英国図書館発行)など、「グランマ、どこから見つけてきたの。」と言う本も。
人生の終わりが近づくにあたり、悲観的になるのか。最近のグランマのディベートの質問は、「地球上で戦争とか自然破壊とかこんなに問題があるのに、なぜ人間は、ロケットをとばしたり、火星に行こうとするのか。科学の進歩に何の意味があるの。」
11歳の孫に「Curiosity(興味心)」と一言で答えられても、納得いかないのか。なんども同じ質問を繰り返す89歳。
今年のクリスマスは、孫娘のお薦めのこの科学の本をグランマに進呈しましょう。あなたの質問の答えはすべてここにあります。
『It's Not Rocket Science』 Ben Miller著 (画像をクリックするとアマゾンで本の詳細が分かります。) |
ケンブリッジ大学で物理学を専攻し、のちコメディアンになったベン・ミラーの『It's Not Rocket Science』 宇宙や人類進化など幅広い物理・数学の世界について、端的に面白く書いてあります。
よかったらランキングにご協力ください。89歳の初体験
日本とイギリスの2つの国で育ったバイリンガルの孫たちと一緒に暮らして、新しい文化に触れる毎日のイギリス人のおばあちゃん。
いままで見たこともないアジアン料理にも臆せずチャレンジ。炊飯器で白米も炊けるようになり、豚肉の生姜焼きも作れるようになり、「日本語であいさつくらいできるようにならなくちゃ。」と奮闘しています。
15歳の孫娘に誘われて、何十年ぶりに、劇場にお芝居を見にも行きました。レディー・ファーストの時代の女性、バーのカウンターにお酒を自分で取りに行ったことなどありません。89歳にして、初めて、劇場のバ―でドリンクをオーダーしました。
15歳の孫娘に誘われて、何十年ぶりに、劇場にお芝居を見にも行きました。レディー・ファーストの時代の女性、バーのカウンターにお酒を自分で取りに行ったことなどありません。89歳にして、初めて、劇場のバ―でドリンクをオーダーしました。
「こんなに歳をとっても、まだまだ初体験を味わえるわ。」
がんばれイギリスのおばあちゃん。
がんばれイギリスのおばあちゃん。